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誰かが拍手しはじめたのはそのときだった。それはあっという間にフロア全体に広がり、さらにさざ波のような歓声を伴って、しばらくの間、鳴り止む気配すら無かった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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手を叩く・拍手
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前後の文章を含んだ引用
......百十、四百二十──四百八十秒──。「エンジン、停止」 富山の指令がマイクから流れた。 唐突に出現したのは、静寂だった。室内がそれに包まれる。「実験、成功──」 誰かが拍手しはじめたのはそのときだった。それはあっという間にフロア全体に広がり、さらにさざ波のような歓声を伴って、しばらくの間、鳴り止む気配すら無かった。 殿村の携帯が鳴りはじめたとき、佃製作所の二階フロアの全員が手を止め、顔を上げた。 山崎からの連絡は殿村の携帯に来ることになっていたからだ。 この日の実験結果を......
単語の意味
拍手(はくしゅ)
歓声(かんせい)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
拍手・・・両手の平を打ち合わせて、音を出すこと。神を拝んだり、賞賛や賛成の気持ちをあらわす行為。
歓声・・・歓(よろこ[=喜])び声。喜びのあまりあげる叫び声。うれしくて叫ぶ大きな声。歓呼の声。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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手を叩く・拍手の表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
波奈が一歩後ろに下がると、拍手や歓声が、五人全員に向けられているような音に変わる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
ホールはまだぱちぱち手が鳴っています。それどころではなくいよいよそれが高くなって何だかこわいような手がつけられないような音になりました。
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
両手を叩いてみる。ぱん、と乾いた音が鳴ってすぐに消える。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
窓枠に肘をついて、こめかみに指先をじっと押しつけていた。彼女はまるで眠りこんでしまったみたいに静かに瞼を閉じていた。時々まつげが微かに上下に動き、唇が小さく震えるだけだった。たぶん体の中で泣いているんだろうと僕は思った。声も涙も出さずに泣いているのだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
オッパイにむしゃぶりつくみたいに蛇口に吸いつく
阿部 昭 / 千年 (1977年) amazon
吉川英治 / 醤油仏
女の奏でる暗く力強い音調の中にひき込まれていった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
ひっ、ひっ、と、心臓そのものがしゃっくりをしているみたいに、真由の体全体が揺れている。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
「満足を伝える」カテゴリからランダム5
それは嵐のような拍手を惹 き起した。
小林多喜二 / 蟹工船
笑顔で力強い言葉をかけて
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
そのときの「私」にしか当てはまらなくて、ほかの人が聞いても陳腐だったり、ありふれていたり、そういう言葉。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
目が二倍ほどにも見開いた
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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