羊の雲の過ぎるとき
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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雲
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前後の文章を含んだ引用
......勝呂は小説や、詩はさっぱり、わからなかった。たった一つ戸田に教えてもらって覚えている詩があった。海が碧く光っている日にはふしぎにその詩が心に浮んでくるのである。羊の雲の過ぎるとき蒸気の雲が飛ぶ毎に空よ おまえの散らすのは白い しいろい 綿の列 その一節を口ずさむと勝呂はなぜか涙ぐみそうな気分に誘われてくる。特にこの頃、おばはんの手術予備......
単語の意味
羊(ひつじ)
羊・・・ウシ科の哺乳動物。ヤギに似た、中型の大人しい家畜。らせん形の角がある。毛は灰白色で、柔らかくて巻き縮む。性質は臆病で、集団をつくって生活する。毛は毛織物の原料で、肉は食用。
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雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
凍った雲は幕のように空低くかかっている。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
幾筋かの雲がとても高いところに浮かんでいた。それはあまりにも遠く、あまりにも高く、人間の営みとは関わりを持たないきわめて抽象的な考察のようにも見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
眼下には金色の絨毯のような雲がひろがり
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
太陽は中空にありながら、まるで夕陽のようにオレンジ色の巨大な塊りと化して
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
空には星が、スクリーンの斑紋のように、吹き流されていた。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
死人の眼のように濁った灰色の雲
徳永 直 / 太陽のない街 (1968年) amazon
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