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魚の切り身には、とても美しく焦げ目がついていた。芸術的と言ってもいいくらい端麗な説得力のある焦げ目だった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:15% 作品を確認(amazon)
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焼き魚
焦げる
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前後の文章を含んだ引用
......とすみれは言った。 ミュウは二人のために同じものを選んだ。メインディッシュは新鮮な白身の魚を炭火で焼いて、茸の入ったグリーンソースをほんの少し添えたものだった。魚の切り身には、とても美しく焦げ目がついていた。芸術的と言ってもいいくらい端麗な説得力のある焦げ目だった。かぼちゃのニョッキが数個と、きわめて上品に配置されたエンダイブのサラダが隣にあった。デザートはクレーム・ド・ブレーで、すみれだけが食べた。ミュウはそれについては......
単語の意味
端麗(たんれい)
端麗・・・端(ただ)しくて麗しいさま。すらりと形が整っていて垢抜けているさま。無駄がなく美しいさま。「端」は、 形がきちんと整っているさま(こと)を意味する。
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焼き魚の味、おいしさを伝える表現・描写(魚料理・加工品のカテゴリ)の一覧 ランダム5
じうじうにぱちぱちが加わると、もう自然と口の端からはじんわりと唾液が生まれてしまう。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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焦げるの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(アイロンの)熱にこがされる古いスカートの匂いが、栗の花のように匂う。
林 芙美子 / めし amazon
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「魚料理・加工品」カテゴリからランダム5
サンマ焼きたて。焼きたてでジュージューいっている、というほどではないが、”ちょうどいまジュージューいい終わったとこ”ぐらいに熱い。
東海林さだお / コロッケの丸かじり amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
(穴の奥にひきずり込まれる)母親はまるで巨大な真空に向こう側から引っ張られるみたいに、穴の奥にひきずり込まれていった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(おいしい話)餡ころ餅でほっぺたを叩かれるような話
永井 荷風 / おかめ笹 amazon
追いつめられた獣のように自分の傷痕を嘗(な)めながら走る
福永 武彦 / 草の花 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
一条の細い煙が、朝の微風になぶられて、ためらうように揺れる
大岡 昇平 / 野火 amazon
灰と化したばかりの紙片が、千切れた黒蝶の羽のように舞い上がる
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
(野火が)焔の舌を見せて、盛んに立ち騰っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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