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先ほどから人の声が自分の 耳朶 をかすめていることに気づいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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小さな音・不鮮明な音
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前後の文章を含んだ引用
......「まあ、無理してでもってことじゃないから、プレッシャーに思ってもらうと困るけど」「思わないわよ。そんなの、なるようにしかなら……」 雪見は言葉を途中で切った。 先ほどから人の声が自分の耳朶をかすめていることに気づいた。いや、それが遠のいたからこそ、今それを意識したのかもしれない。 かすかな声だったので、祖母の部屋でテレビでも点けているのかと思ったが、どうも違う。 雪見は弾かれ......
単語の意味
耳朶・耳埵(みみたぶ・みみたぼ)
耳朶・耳埵・・・1.耳の一部。耳の下のほうに垂れ下がった、柔らかいふくらみの部分。
2.(1の肉付きがいいのは福の相という俗説から)幸運なこと。
2.(1の肉付きがいいのは福の相という俗説から)幸運なこと。
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耳から少しでも意識をそらすと消えてしまいそうな、慎ましい音だった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
気配をひそめようとする人間がそれでもたててしまう低い音は家中のどこにいても伝わり
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド amazon
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泉 優二 / さよならと言ってくれ amazon
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