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気配をひそめようとする人間がそれでもたててしまう低い音は家中のどこにいても伝わり
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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小さな音・不鮮明な音
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前後の文章を含んだ引用
......と点鼻薬でなんとか花粉症の症状を抑えると、資格試験の勉強に打ちこんだ。 時間も忘れ集中していた頃、杖の音が聞こえた。子供の騒ぎ声やロードノイズなら無視できるが、気配をひそめようとする人間がそれでもたててしまう低い音は家中のどこにいても伝わり、その存在感に集中力をそがれた。耳栓をしてもクラシック音楽をかけてもだめで、健斗はただ歯を食いしばってやり過ごす。それが毎日ほぼ二時間おきに繰り返された。 腹が......
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先ほどから人の声が自分の 耳朶 をかすめていることに気づいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
彼女の声はジャン・リュック・ゴダールの古い白黒映画の 台詞 みたいに、ぼくの意識のフレームの外から聞こえてきた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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豪雨の来る前触れの不気味な静謐さが漂う
原田 康子 / 挽歌 amazon
バンドの音楽が休憩になって、人々の話すざわめきが波音に混じって流れ始めた。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
声がかすかな風のように胸に流れ込んでくる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
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