TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕日・西日
夕陽に煙った幻のようなエッフェル塔
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
夕日・西日
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ィの町が尽きたところから左手へ折れ、そこからやや勾配 を上る小路の道には、古風な石垣が片側の崖 を防いでいた。僅 かな樹海を通して、セーヌ河の河面の銀波に光る一片や、夕陽に煙った幻のようなエッフェル塔が見渡された。かの女は、時代をいつに置くとも判らない意識にするこの場所に暫 く立ち停 り、むす子のアトリエのあるモンパルナスの空を眺め乍 ら、むす子を置いて日本へ去る......
単語の意味
煙る・烟る(けむる・けぶる)
夕日・夕陽(ゆうひ)
煙る・烟る・・・霧やかすみなどで辺りがぼやける。白煙や色のある煙がもくもくと出て、辺り一面に広がる様子。
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
ここに意味を表示
夕日・西日の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕陽の、 赤錆 のようなかけらが、少しずつ黒ずみながら川面を昇っていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
夕陽が葉を撫でるようにオレンジ色の匂いを振りまいている。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
まだあまり起きている家もない。雀だけが忙 わしそうに石油色の道におりて遊んでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
夕焼けが、その情景を幻想的にしていたのだろう。昼間に出会った少年がいた。夕日を背にして、彼は田圃の真ん中に立っていた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
黎明 はまだ遠く鶏は鳴く 時刻 ではない。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
朝が近づいてくる気配が世界中を満たす。光が空の青に溶けて、かすかな輝きが空気の層を白く照らす。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ