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汽車が遠賀川の鉄橋を越すと、堤にそった白い路 が暮れそめていて、私の目に悲しくうつるのであった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:2% 作品を確認(青空文庫)
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出会いと別れ
電車・汽車
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前後の文章を含んだ引用
......母は云っていた。私はなぜか胸が鳴っていた。間もなく、呼びに帰って来た義父と一緒に、私達三人は、直方を引きあげて、折尾行きの汽車に乗った。毎日あの道を歩いたのだ。汽車が遠賀川の鉄橋を越すと、堤にそった白い路 が暮れそめていて、私の目に悲しくうつるのであった。白帆が一ツ川上へ登っている、なつかしい景色である。汽車の中では、金鎖や、指輪や、風船、絵本などを売る商人が、長い事しゃべくっていた。父は赤い硝子 玉のはいった指輪......
単語の意味
暮れる(くれる)
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
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出会いと別れの表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
西と東に訣 れた。
岡本かの子 / 東海道五十三次
交差点で別れた。私を降ろすと、じゃあね、と言ってすーっと行ってしまった。あまり静かな別れだったので気が抜けて、振り向きもせずに路地を入ろうとしたら、クラクションの音がした。 振り向くとUターンして通りの反対側の信号のところで、窓を開けて萃が笑って手を振っていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
出会いはまるで美しい絵のようだった。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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電車・汽車の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ホームに)電車が滑り込んでくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
新幹線の揺れは単調ではなく、生き物にも似た不規則な動きを見せるが、時折、下から突き上げられ、ふわりと身体が浮く。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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「乗り物」カテゴリからランダム5
艪は梭 のように波を切り破って激しく働いた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
船は、断末魔の鯨が、荒狂う波濤 の間に身体をのたうっている、そのままだった。
小林多喜二 / 蟹工船
青空に白い綿のように尾を引いているジェット機
マイ・シューヴァル / バルコニーの男 amazon
「人間関係・地位」カテゴリからランダム5
目が3つあったり、 片足がなかったり、 指がさりげなく6本あったり、
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
気づけば腐臭のように村や両親や私にまとわりつく、弱者の 匂いに。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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