粗末な建物の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
玄関ははずれかけていて開ける時、思い切りきしんだ音を立てたし、家の内装は茶とダークグレーに品良く統一されていて、もとはきれいな家だったのかもしれない……と思わせたが「好きな所で好きなことを」した跡が雑な感じで家中を覆っていて、床があまり見えなかった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
二階がやわなので、地震のように、家がうごく。
吉川英治 / 治郎吉格子
青い雑草が壁の破れからつき出ている共同便所
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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「家・建物」カテゴリからランダム5
見るからに奇妙な家だった。感じが悪いわけでも寒々しいわけでもなく、とくに変った建てかたをしてあるわけでもなく、どうしようもないほど古びているわけでもない。ただ──奇妙だった。それはうまく感情表現できないまま年老いてしまった巨大な生き物のように見えた。どう表現すればいいのかではなく、何を表現すればいいのかがわからなかったのだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
砂浜の小さな破船のような茶屋
林芙美子 / 新版 放浪記
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