TOP > 風景表現 > 天災・荒れた天気 > 洪水・河川の氾濫
川上はだいぶ降ったと見えて、放水路の川面 は赭土色 を増してふくれ上った。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:66% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
川
洪水・河川の氾濫
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......そして今度はすこし優しい声音で云った。 「でも貝原さん、何もかも遠泳会過ぎにして下さい、ね。私、あなたのいい方だってことはよく知ってるのよ」 二三日晴天が続いた。川上はだいぶ降ったと見えて、放水路の川面 は赭土色 を増してふくれ上った。中川放水路の堤の塔門型の水門はきりっと閉った。水泳場のある材木堀も界隈の蘆洲の根方もたっぷりと水嵩 を増した。 普通 の顔をして貝原は毎日水泳場へ手伝いに来た。自分......
単語の意味
赭土(しゃど・あかつち)
赭土・・・酸化鉄を含んだ、赤茶色の土。赤土。
ここに意味を表示
川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
河原のところどころに、島のように点在する高み
大岡 昇平 / 野火 amazon
川はその向うに、一条の鋼鉄の線をなして横わり、風景を切って 遽 だしく滑っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
洪水・河川の氾濫の表現・描写・類語(天災・荒れた天気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
見るからに冷たそうな、濁った海が吠えたけり、丈余の白波が砂に砕けて、さながら絶望にとざされて『神よ、何のために我々を創ったのですか』とでも言いたげな風情だった。ここはもはや太平洋なのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
じっと見ていると自分が流れていくように思えた。水はきれいに澄んでいて、魚の影がよぎるのが見えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
明るい日光の下で白く白く高まっている瀬のたぎり
梶井基次郎 / 温泉
「天災・荒れた天気」カテゴリからランダム5
海の上はただ狂い暴 れる風と雪と波ばかりだ。縦横に吹きまく風が、思いのままに海をひっぱたくので、つるし上げられるように高まった三角波が互いに競って取っ組み合うと、取っ組み合っただけの波はたちまちまっ白な泡 の山に変じて、その巓 が風にちぎられながら、すさまじい勢いで目あてもなく倒れかかる。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
波の背 に乗って四十五度くらいの角度に船首を下に向けながら、帆をいっぱいに開いて、矢よりも早く走って行く一艘 の船!
有島武郎 / 生まれいずる悩み
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
天災・荒れた天気 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ