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かなり大きな乗換駅で、潮が引くように行楽帰りの家族連れが降りてゆき、蒸していた車内は涼しい風が吹き込むようにゆとりが出来た。
向田邦子 / 犬小屋「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......斜め前に立つことが出来ると、間違いなく座席にありつけた。 日曜の夕方とあって電車は混んでいた。達子はいつものやりかたで坐ることが出来たが、あわてなくてもその駅はかなり大きな乗換駅で、潮が引くように行楽帰りの家族連れが降りてゆき、蒸していた車内は涼しい風が吹き込むようにゆとりが出来た。 前の席におやこ連れが坐っている。 若い夫婦と五歳ぐらいの男の子である。子供を真中に挾んだ三人は、首の骨が折れたようにつんのめって眠っていた。 日頃はつつましく......
単語の意味
潮が引く(しおがひく)
潮が引く・・・1.引き潮になる。海面が下がる。
2.勢いのあった物事が衰える。
2.勢いのあった物事が衰える。
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「ありたけの魂をすっかり投げ出して、どうでもして下さいと言いたくなるような寂しさですね」
岡本かの子 / 東海道五十三次
街路も人気なく、日曜の朝のような感じであった。
宮本百合子 / 伸子
食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
道路だけがいやに広く、それが町の印象を一層寒々しいものにしていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
離れはひっそりとし、人の気配は伝わってこなかった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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かすかに後ろでアスファルトの砂を踏みしめる音がした。 振り返ると、背後に見知らぬ男がいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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神社の境内は一杯の人出だ。ゆるい石段を人に押されながら登って行く
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
アメーバのように増殖を続ける人間の塊が一斉に動き出す
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
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