身体はシーツの上に湿った 藁 束 みたいに投げ出されている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:32% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
体を横たえる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......たりへ、背筋にそってうなじへ。肩、肩甲骨、脇の下の窪み。愛撫ではなく手厚い治療を受けているという感覚。それなのに、すすり泣きに似た吐息が喉の奥から上がってくる。身体はシーツの上に湿った藁束みたいに投げ出されている。 背面のすみずみまで揉みほぐしていく指が、ひとつの部分にだけは触れようともしない。その窪みのすぐそばを指が掠めていくたびに十和子の息が止まる。何かのはずみにふと......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
ここに意味を表示
体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
寝袋の中で蝉の幼虫のように身体を丸く縮め、暗い天井を見上げた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
枕木のように床に置き捨てになっている学生の顔
小林多喜二 / 蟹工船
豚のようにゴロゴロしていた
小林多喜二 / 蟹工船
このカテゴリを全部見る
「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
影のように、あの男の子が立っている
梅崎 春生 / 桜島 amazon
(椅子に座り、)机の上にうつぶせになって、親鳥が巣を守るみたいに紙屑の山を腕で抱え込んだ。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
漁師に追い詰められた兎のように、谿(たに)川の岸の草原にしゃがんでいる
徳田 秋声 / あらくれ amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
小さな日だまりの中で短く眠った。夢も何もない、純粋な空白を思わせる眠りだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
同じカテゴリの表現一覧
姿勢・ポーズ の表現の一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ