自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまいそうなほどの百パーセントの沈黙だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
静けさ・静寂
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......もすっかり溶けた。四月には山あいからずっと雪崩の音が聞こえてきた。君は雪崩の音を聞いたことがあるかい? 雪崩のやんだあとには、本当の完璧な沈黙がやってくるんだ。自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまいそうなほどの百パーセントの沈黙だ。とても静かだ。 山の中にずっと閉じ込められていたせいで、僕はかれこれもう三ヵ月も女の子と寝ていない。それはそれで悪くはないのだけれど、ずっとこんな風にしていると......
ここに意味を表示
静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
歌が終わった。《…略…》静けさがやって来た。 おそろしいほどの静けさで、それはさせ子の歌が消えた外側だけの世界ではなく、自分の内側も、からっぼかと思うくらいに静かになっているのを知った。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
あくびでもするかのように間の抜けた汽笛をば太く鈍く響かせるばかり
永井荷風 / ふらんす物語 amazon
部屋の温度ががくっと下がったかのように森閑とする
幸田 文 / おとうと amazon
あたりは深山のようにしーんとしていた。
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ