(ブティックのBGM)時を 倦むようなチェロの音が、しめやかに流れていた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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BGM・背景音楽
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前後の文章を含んだ引用
......は思えぬゆったりとした口ぶりで言いながら、立花静は指先をやや傾げた頬に当てて微笑した。彼女の肌が夜は灯りの色に、たそがれどきには暮色に染まることを私は知った。 時を倦むようなチェロの音が、しめやかに流れていた。「あの、ひとつ妙なことを訊いてもいいですか」「いいわよ。どうぞ」「ママさんは、どうしてアクセサリーをつけないんですか。ネックレスも、イヤリングも」 立花静は言わ......
単語の意味
倦む(うむ・あぐむ)
倦む・・・同じ状態が続いてイヤになる。退屈する。あきる。
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ラジオ・カセットはつけっ放しになっていて、スピーカーからは僕の知らないハード・ロックが小さな音で流れていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
会話を、雨音と、部屋に沈む静かな音楽の間で淡々と交していた。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
ごぼごぼと物の煮えたぎるような音
石坂洋次郎 / 青い山脈 amazon
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