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嵐の時もそうだが、霧が深くなると、川崎船を呼ぶために、本船では絶え間なしに汽笛を鳴らした。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:81% 作品を確認(青空文庫)
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汽笛
霧・かすみ・もや
嵐・台風・暴風雨
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前後の文章を含んだ引用
......に、彼奴 等からはモットひどいめに合わされてるから、これで当り前だべよ!」 漁夫達は、飛んでもないものだ、と云いながら、その「赤化運動」に好奇心を持ち出していた。 嵐の時もそうだが、霧が深くなると、川崎船を呼ぶために、本船では絶え間なしに汽笛を鳴らした。巾 広い、牛の啼声 のような汽笛が、水のように濃くこめた霧の中を一時間も二時間もなった。――然しそれでも、うまく帰って来れない川崎船があった。ところが、そんな時、仕......
単語の意味
汽笛(きてき)
汽笛・・・機関車や蒸気船などの、蒸気を吹き込んで音を出す笛。
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汽笛の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
貨物船の霧笛が、群れをはぐれた仔牛のような鋭い悲鳴を上げ始める。霧笛はそれぞれの音階に短く長く闇を貫き、山の方向へ飛ぶ。
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
汽笛が、間を置いてヒュウ、ヒュウと聞えた。
小林多喜二 / 蟹工船
遠ざかった上り列車から、また汽笛が微かに聞こえた
城山三郎 / 辛酸 amazon
すきとおった硝子 のような笛 が鳴って汽車はしずかに動きだし
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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どーっと見さかいもなく吹きまく風の中
有島武郎 / 或る女
虚空の隅々からあるだけの風を集めてたたきつけるような、ものすごい嵐
阿川 弘之 / 雲の墓標 amazon
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
陰鬱な小雨
宮本百合子 / 伸子
降っているのかいないのかわからないくらいなのに、そのくせ体だけはぐっしょりと濡れてしまいそうな細かな雨だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
夜の霧に蝕まれはじめた葉の色。
宮本百合子 / 伸子
お堂の濃い茶色が、煙るように距離をなくして父の後ろにそびえていた。土産物屋の色とりどりの色彩が、さみしく 濡れていた。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
「音の響き」カテゴリからランダム5
ロビーが一瞬、冷蔵庫と化して、そこにいる人たちを沈黙させる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
ちょっとした炊き出し現場のような騒ぎ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
粘りつくようなズックの靴音をひきずりながら
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
うす紫の稲妻がやにわに闇を二つに裂いて、凄 じく雷 が鳴り出しました。
芥川龍之介 / 杜子春
「乗り物」カテゴリからランダム5
ボートが、広い海の上に蚊のように小さく、ところどころに浮いている
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
火の粉のように海を走って行く 勇ましい帆船
林芙美子 / 新版 放浪記
「天災・荒れた天気」カテゴリからランダム5
かすかな揺れであっても、じつは大地震が来るまえの予震で、いまこの瞬間にも地響きが聞こえて大揺れが起こり、部屋の隅までふっとばされるんじゃないかと身がまえる。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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