遠くを渡ってゆく風の音がしきりに聞こえた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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風の音
外から聞こえる音
強風・暴風
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......のものだよ。」 あんまり本当にそうだったので、智明は言ってから笑ってしまった。彼女もお茶を飲みながら微笑んだ。夜半の空気が部屋中に濃く満ちて、息をひそめていた。遠くを渡ってゆく風の音がしきりに聞こえた。それも全て現実の落とす影のようなこの空間の外にあった。「死ぬつもりで海辺にいるわけじゃないんだろ?」 智明が言うと、彼女はにっこりうなずいて、「ええ、ただ泣いて......
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プールからは子供たちのはしゃぐ声が風に乗って伝わってくる。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
夜に入っても続く修復作業の鉄の音、工事の人の声が遠い祭のように聞えていた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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右に左に、木々は首を振って、枯れた木の葉を散らし続ける。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
どう吹こうとためらっていたような疾風がやがてしっかり方向を定める
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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総ての光彩を消したような閑寂な風景
外村 繁 / 筏 amazon
豪雨の来る前触れの不気味な静謐さが漂う
原田 康子 / 挽歌 amazon
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窓のそとは絶えず吠えるような風の音が続き
宇野 千代 / 色ざんげ amazon
動いている風はにおいを含んでいて、ひと呼吸するごとに肺を洗うような爽やかさ
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
夏の終りを告げるすらりとした風がビルのあいだを滑り抜けて、通勤帰りの女の子たちのスカートを揺らせていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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有島武郎 / 生まれいずる悩み
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