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物思いにふけるように押し黙っていた
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
思い悩む・頭を悩ませる
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前後の文章を含んだ引用
......た。 雪見はそのあとも単発的に続いた俊郎の口撃には何も言い返さず、うつむいたまま自分のカレーをスプーンでかき混ぜながらそれをやり過ごした。 義父は食事の間こそ、物思いにふけるように押し黙っていたが、帰宅直後はいつになく真剣に義母や俊郎から今日の事件の話を聞いていた。自分の妻が被害に遭ったのだから当然と言えば当然なのだが、雪見が大学を訪れたときとは違い、......
単語の意味
物思い(ものおもい)
物思い・・・いろいろと考えること。思い悩むこと。
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しばらく吉住は、なにもしゃべらずに麻理子が話し出すのを待っていた。部屋の中に沈黙が降りた。吉住にはそれが雪のように天井からゆっくりと舞い降りてきて、麻理子のベッドのシーツに降り積もるような錯覚を覚えた。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
ふかえりはただ沈黙をまもっていた。その沈黙は細かい粉のように、空中にひそやかに浮かび漂っていた。それは特殊な空間から現れた蛾の群れが、ついさっきまきちらしていった粉だ。その粉が空中に描くかたちを天吾はしばらくのあいだ眺めていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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私は雑誌を読む真似をして、じっと色んな事を考えていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
頭の中に集まってくる蜘蛛の巣のようないろんな問題が、遂には自分で整理しきれなくなる
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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言葉が次々と、機械が旋回するように出てくる
司馬 遼太郎 / 最後の将軍 amazon
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廿世紀(にじっせいき)の憂鬱を独りで背負っているみたいな顔
小沼 丹 / 小さな手袋 amazon
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