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背中の荷物をゆすぶりあげて歩く。蝸牛 のような私のずんぐりむっくりした影。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:99% 作品を確認(青空文庫)
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背負う・背中に乗せる
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前後の文章を含んだ引用
......人で行って、たった一人で暮したい。ああ、そんな事を考えて歩くと、また、べたべたと涙が溢れる。塩っぱい涙を舌のさきでなめているかと思うと、もう、けろりとして、また背中の荷物をゆすぶりあげて歩く。蝸牛 のような私のずんぐりむっくりした影。風呂へはいって、さっぱりと髪を洗う夢想。首筋から、胸へかけて、ぶつぶつとあせものかさぶたではどうにもなりません。 小石川の博文館に、いつか小説を持って行ったが、......
単語の意味
ずんぐりむっくり
背中(せなか)
蝸牛(かたつむり)
ずんぐりむっくり・・・「ずんぐり」は、背が低くていっそう太って見えるさま。太くて短いさま。「むっくり」は強調した表現。
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
蝸牛・・・陸にすむ巻貝の通称。渦巻き状の貝殻をもち、木の葉などの上を這う軟体動物。体はナメクジに似て、2対4本の触覚を持ち、長いほうの1対の先端に目がある。一般に移動能力が小さく、なかなか前に進まない。雌雄同体。でんでん虫。まいまい。
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背負う・背中に乗せるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
弁当を背中にくくりつけ、小学生の遠足のように出かけた。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
風呂敷包みをまるでアンパンか何かのように子供らしく背後に隠して
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
背中の荷物をゆすぶりあげて歩く。蝸牛 のような私のずんぐりむっくりした影。
林芙美子 / 新版 放浪記
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ミトンを指でひねくり回しながら、ため息をつく。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
隣に立っている見知らぬ人の肩を 叩いて、身を 捩って笑っている
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
無駄のない美しい泳ぎだった。《…略…》しぶきも立てないし、無駄な音も立てない。肘が美しくすらりと宙に持ち上がり、親指から静かに入水する。決して急いではいない。求心的な静けさを保つことがその泳ぎの基本的なテーマになっている。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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