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窓を覆った白いカーテンの真中が裂けていて、なかば陽に焼けている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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カーテン
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前後の文章を含んだ引用
......師は一人で自炊しているらしかった。 家の中にも診察室にも垢臭い変な臭いがこもっている。ここに来た患者たちが溜めていった体臭なのか、それとも薬の臭いかわからない。窓を覆った白いカーテンの真中が裂けていて、なかば陽に焼けている。私は勝呂医師の診察着に小さな血の痕があるのを見てイヤだった。 ひびのはいった空ベッドに私が横になっている間、彼は眼をしばたたきながらレントゲン写真を眼の高さまで......
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