くまちゃん体型

「お 尻 が、四角になってきてん。ここ二、三年のあいだに」《…略…》確かに弘美の大きな尻からは、丸いものが取れてしまっているようだった。取れたというよりも、新たに生まれた余分な肉が、かどにだけこびりついて、それで四角に変化してしまったように見える

小ぶとりのからだを鞠のように跳ね上らせ

だらしない体型

肉感的な長い両腕をむき出しにした太った女

陰気な狐を思い出させる痩身

青白い月の光を受けたぼくの身体は、まるで壁土でこしらえられた土偶のように、生命のぬくもりを欠いていた。

まるで幾月も食事をとらなかった病人のように瘦せ細っている

歩くことを忘れた二本の足が、空洞のガラス管のように力なくのびている。

瘠せた婆さんで、引込んだ眼や、こけた頰や、それが謙作に目刺しを想わせた。