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青白い月の光を受けたぼくの身体は、まるで壁土でこしらえられた土偶のように、生命のぬくもりを欠いていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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光に照らされた顔や姿
月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......ることに気がついた。うまく説明はできない。でもとにかくひと目でぼくにはそれがわかった。ぼくの手はすでにぼくの手ではなく、ぼくの足はすでにぼくの足ではなかった。 青白い月の光を受けたぼくの身体は、まるで壁土でこしらえられた土偶のように、生命のぬくもりを欠いていた。西インド諸島の魔術師がやるように、誰かがまじないをもちいて、その土くれのかたまりにぼくの仮そめの命を吹きこんだのだ。真実の生命の炎はそこにはない。ぼくの本物の生......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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高く 掛かっていた半かけの白っぽい月がいつか光を増して来た。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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人間が生み出した物の中では傑出した壮大さと美しさを持つ花火
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羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド amazon
その月の色は私たちが時たま鶏卵の中に発見するような、黄身が赤みがかったものに似ていた。
庄野 潤三 / 相客「プールサイド小景・静物 (新潮文庫)」に収録 amazon
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