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夕闇に沈んでしまう前の、色を失った半透明の光が彼女の背中を包んでいた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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光に照らされた顔や姿
日の入り・日没
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前後の文章を含んだ引用
......上に落ちていった。葉の擦れ合う音が忍び笑いのように耳に残った。さえは土まみれの着物を気にする様子もなく、無言のまま坐り込んで根を千切り始めた。「どうしたの。」 夕闇に沈んでしまう前の、色を失った半透明の光が彼女の背中を包んでいた。「こんなに沢山、コスモス取ってきて……いったいどうしたの。」 彼女は茎と根の境目を両手で握りしめ、低い唸り声を絞り出しながら力を込めていた。上半身は痺れたように......
単語の意味
色を失う(いろをうしなう)
夕闇(ゆうやみ)
背中(せなか)
色を失う・・・恐怖や不安で顔が真っ青になる。思ってもみない出来事に唖然とすること。
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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光に照らされた顔や姿の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
陽光に当たってきらりと輝く自分の輪郭をかいま見たりする
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
柔かな午後の光が、古い静物画のように彼女の体をそっと包んでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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日の入り・日没の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
飯盒を火にかけて番をしていた。火が彼の顔を明るく照し出すほど、いつかあたりは暗くなっていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
黒ずんでいく 黄昏 が、車のテールランプやネオンや電飾板の光を急速に強めていく。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
目が痛むほど、明るくなる。
芥川龍之介 / 偸盗
淡い闇が風に吹かれる膜のように都市の上をさまよい流れていた
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
ひきずり込まれていくような暗黒の中で、
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「体つき・体型・体全体の様子」カテゴリからランダム5
脂肪に縁取られたたるんだ彼女
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
首すじも手足も妙に長くすんなりして、まるで筋骨の一部を失ったような男
武田泰淳 / 異形の者 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
庭にうすい墨がかかってきた。松も 楓 も五輪も、もうどっちでもよかった。
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
引窓の隙が白くなった
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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