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グラスの中に三分の一ほど残っていたウォッカを飲み干した。ぬるくなった分、辛く当たってくるような苦みが舌に残って、彼にこの日最後の小さな溜息を吐かせた。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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酒を飲む・体内にアルコールが入る
飲む
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前後の文章を含んだ引用
......能性が高いのだという。〝X〟が、本当は誰だったのかはともかく、谷口大祐の転居の記録は、戸籍の附票からもわかるだろう。一先ずはそちらから、彼を探してみるべきか。 グラスの中に三分の一ほど残っていたウォッカを飲み干した。ぬるくなった分、辛く当たってくるような苦みが舌に残って、彼にこの日最後の小さな溜息を吐かせた。 4 城戸が、谷口大祐のかつての恋人だという後藤美涼の許を訪ねたのは、年が明けて、ようやく仕事も落ち着いてきた二〇一三年一月末のことだった。 朝から小雪がち......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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二杯めのウィスキーを注文した。二杯めのウィスキーというのが僕はいちばん好きだ。一杯めのウィスキーでほっとした気分になり、二杯めのウィスキーで頭がまともになる。三杯めから先は味なんてない。ただ胃の中に流し込んでいるというだけのことだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
飲み慣れぬアルコール分のおかげで血のめぐりがズンズンよくなるのを感じ
夢野久作 / あやかしの鼓
体の中を熱い塊が通り抜けていく。それは胃の底で、弾けるように身体中に拡散する。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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飲むの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
湯飲みに手を伸ばし、ゆっくりと一口飲み、それを 茶托 に戻した。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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記事の文中にある様々な文字が、両目の角膜の上を滑り落ちていく。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
(小説のリライト)内容そのものには手を加えず、文章だけを徹底的に整えていく。マンションの部屋の改装と同じだ。基本的なストラクチャーはそのままにする。構造自体に問題はないのだから。水まわりの位置も変更しない。それ以外の交換可能なもの――床板や天井や壁や仕切り――を引きはがし、新しいものに置き替えていく。俺はすべてを一任された腕のいい大工なのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
全身の律動が、二人の血を細かいアワのようにわきたたせた
石坂洋次郎 / 青い山脈 amazon
「アルコール飲料」カテゴリからランダム5
流し込んだウイスキーが焔(ほのお)になって体内を焼くのを感じる
南条 範夫 / いつかあなたが amazon
きっとした香りのトスカナのワイン
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
シメイの奥行きのある果実風の苦みが舌に広がった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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