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(戸を開けると)薄い日の光が部屋中に散らばった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......淀んだ部屋の空気に溶けていった。「うん。」 わたしは立ち上がって障子を開け放ち、廊下に出て庭に面したガラス戸も全部開けた。透き通った風が足元から滑り込んできた。薄い日の光が部屋中に散らばった。「おばあさん、もう何もかも、見納めなのよ。」 わたしは廊下に立ったまま、独り言のように言った。さえの生活を詰め込んだ紙袋が二つ、部屋の隅でぼやけて影の固まりにな......
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
残暑の 陽 が流れこむ二階の病室
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
少し開いた戸から 一条 の光が流れこんでいる。光の中に無数の 埃 がういている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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庭木や花が青い空気の中でさわさわ揺れて、パノラマのように平たい色彩で広がって見える
よしもと ばなな / ムーンライト・シャドウ amazon
窓には青い空の一片が水のように見えた
藤森成吉 / 雲雀 amazon
何かの役には立つかもしれないといった程度の狭い庭
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
この地階はいったい地下何階にあたるのだろうか。少なくとも四階や五階ではない。もっと深い谷底の如き階だ。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
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美しく澄み透った空が見上げられた。 強雨 に洗われて、小砂利の出ている往来には、それでも濡れた雨傘を下げた人々が歩いていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
靄は濃くなって、林の中に夕日が溶けた鉄のしずくのようにだった
小川国男 / 小川国夫作品集〈第2巻〉(平地の匂い) amazon
南側の窓からさし込む光線を眩 しく反射して、この部屋の厳粛味を一層、高潮させているかのようである。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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