枝のまばらな、ひょろ長い葉柳 が一本、このごろはやる疫病 にでもかかったかと思う姿で、形 ばかりの影を地の上に落としている
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
樹木・木々
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......りかかりの老婆を呼びとめた。―― むし暑く夏霞 のたなびいた空が、息をひそめたように、家々の上をおおいかぶさった、七月のある日ざかりである。男の足をとめた辻には、枝のまばらな、ひょろ長い葉柳 が一本、このごろはやる疫病 にでもかかったかと思う姿で、形 ばかりの影を地の上に落としているが、ここにさえ、その日にかわいた葉を動かそうという風はない。まして、日の光に照りつけられた大路には、あまりの暑さにめげたせいか、人通りも今はひとしきりとだえて、......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
ここに意味を表示
樹木・木々の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
北の国ではどの樹も、細く薄くはかない葉を、抗議のように空へ向けて差しのべる
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
日光を思う存分浴びているその杉は、尋恵の眼の高さあたりから濃密に深緑の葉を繁らせ、十数メートル上方に向かって細長いシルエットを作っている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「植物」カテゴリからランダム5
軟らかな風が涼しく吹いて松の花粉が埃のように湿った土を掩うて
長塚 節 / 土 amazon
露わになった梢が、細い線を空に彫り付けたように見える
高井 有一 / 北の河 amazon
同じカテゴリの表現一覧
植物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ