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島々の峰の線がいかにも力強く美しく眺められた。曇り日を背にした方が殊に輪郭がくっきりとよく見えた。彼は まち の瓢簞屋で見た割れ ひょう の割れ目の線を 想い出した。自然の作る線、これにはやはり共通な力強さ、美しさがある事に感服した。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:26% 作品を確認(amazon)
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......って進んだ。島々の傾斜地に作られた麦畑が、一ト畑毎に濃い緑、淡い緑と、はっきりくぎりをつけて、曇った空の下にビロードのように滑らかに美しく眺められた。それから、島々の峰の線がいかにも力強く美しく眺められた。曇り日を背にした方が殊に輪郭がくっきりとよく見えた。彼は市の瓢簞屋で見た割れ瓢の割れ目の線を想い出した。自然の作る線、これにはやはり共通な力強さ、美しさがある事に感服した。 或る島は遠く、或る島は直ぐ側を通った。少し人家のある浜辺には出鼻の塩風に吹き曲げられた一二本の老松の下にきっと常燈明と深く刻りつけられた古風な石の燈台が見られ......
単語の意味
感服(かんぷく)
峰・峯・嶺(みね)
背(せ)
感服・・・深く感心して、尊敬すること。
峰・峯・嶺・・・1.山の頂上や、山の頂上に近い部分。
2.物の高くなっている部分。
3.刃物の背の部分。
・・・1.背中。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背面。
2 物の後ろ側。背面。
3.立っているものの、高さ。
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海と云っても、前に大きな島があって、河のように思われた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ
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神のように静かな山の姿
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
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