海と云っても、前に大きな島があって、河のように思われた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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島
海
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前後の文章を含んだ引用
......静かな部屋に通された。彼は起って、障子を開けて見た。未だ戸が閉めてなく、内からさす電燈の明りが前の忍返しを照らした。そのむこうがちょっとした往来で直ぐ海だった。海と云っても、前に大きな島があって、河のように思われた。何十隻という漁船や荷船が所々にもやっている。そしてその赤黄色い灯の美しく水に映るのが、いかにも賑やかで、何となく東京の真夜中の町を想わせた。 金火鉢を持って入っ......
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島の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
寝そべったような淋しげな島
林 芙美子 / 浮雲 amazon
山高帽のような形をした島
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
蜂の巣を伏せたような、こんもりとした小さな島
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
中の海の大根島にも陽が当り、それが赤鱏(あかえい)を伏せたように平たく
志賀 直哉 / 暗夜行路 amazon
島が今にも波に飲まれそうに浮いている
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
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海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
桟橋から下を見ると深い水の色がきれいで、ずるずると足を引っぱられそうだった。
林芙美子 / 新版 放浪記
くるしいほど 碧 く光り、時には陰鬱に 黝 んだ海
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
青 鈍色の単調な波が相変らず浜を 嚙 んでいた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
白い牙のような波の歯をむきだしている冷たい海
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
石油を流したような光彩が、一面に浮いている
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
ぬっと胸を突きだしたような段丘
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
川を圧して聳え立つ蜒々たる大絶壁
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
水と空との閉じ目
有島武郎 / 生まれいずる悩み
みちはだんだんのぼりになりつひにはすっかり坂になりました
宮沢賢治 / ひかりの素足
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