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道の正面に近く見える東山は暗く 霞み、その上を薄墨色の雲が騒がしく飛んでいた。変に張りのない陰気臭い日だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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雨雲・暗雲
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......てくれないか」「動物園の前で待っている。──人を連れて来ちゃあ困るよ」 末松は解って急に笑い出した。「生憎、今、居ないよ。然し直ぐ行く」 謙作はその路次を出た。道の正面に近く見える東山は暗く霞み、その上を薄墨色の雲が騒がしく飛んでいた。変に張りのない陰気臭い日だった。 公園の運動場で自転車競走の練習をしている若者があった。赤色のシャツ、猿股の姿で、自転車の上に四ツ這いになり、頭を米搗機械のように動かしながら走っていた。向い風......
単語の意味
陰気(いんき)
霞(かすみ)
陰気・・・気分や天気などが、スッキリしない。明るくなく、ドンヨリしている。⇔陽気。
・・・1.遠くにある山などの前に、帯状の煙りのようなものが見える現象。春の朝などによくある、遠くをはっきり見えなくさせる雲のようなもの。
2.目に白いものがかかったようになって、ものがぼんやりと見えること。翳み(かすみ)。
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