山の中腹に刻まれたさまざまな形の麦畑が彼の目を楽しませてくれた。
阿刀田 高 / 蒼空「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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田園・田畑
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前後の文章を含んだ引用
......かったにちがいない。 十数分ほど待っているとマッチ箱は彼を乗せてガタゴトと走り出した。並作が漠然と期待していたように線路は丘陵地の奥に向けてずんずん続いている。山の中腹に刻まれたさまざまな形の麦畑が彼の目を楽しませてくれた。電車の座席は木製の粗末なもので、ひどく堅かったが、並作にはさして気にならなかった。それどころか彼はその堅い椅子にもたれてスヤスヤと居眠りをはじめた。 二十分ほど......
単語の意味
中腹(ちゅうふく)
中腹・・・山の頂上とふもとの中間あたりの場所。山腹(さんぷく)。
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山から見下ろすとまるで豊かな海のようにも見えた一面の桑畑
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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ここ、糸守町は人口千五百人のしょぼい小さな町だけに、大抵の人たちは知り合い、あるいは知り合いの知り合いなのだ。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
何か大きな動物の背のような感じのするこの山の姿
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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