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林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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雨の景色、視界
ぬかるみ・どろどろ
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前後の文章を含んだ引用
......(四月×日) 雨にあたって、お母さんが風邪を引いたので一人で夜店を出しに行く。本屋にはインキの新らしい本が沢山店頭に並んでいる。何とかして買いたいものだと思う。泥濘 にて道悪し、道玄坂はアンコを流したような鋪道だ。一日休むと、雨の続いた日が困るので、我慢して店を出すことにする。色のベタベタにじんでいるような街路には、私と護謨靴 屋さんの店きりだ。女達が私の顔を見てクスクス笑......
単語の意味
泥濘(ぬかるみ・でいねい)
泥濘・・・雨や雪解けなどで地面がドロドロになっているところ。
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雨の景色、視界の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
草原いっぱいにハープの糸のような雨の膜がひろがってゆく
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
濡れて光る小路が虹色に映る
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
雨が白い糸となって対岸の色を消す
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
色のベタベタにじんでいるような街路
林芙美子 / 新版 放浪記
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ぬかるみ・どろどろの表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
泥はやや浅くなっていた。それからまた二足、殆んど 腿 まで深く入って、次の足は 棚 のように高い、固い土盤に乗った。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
まだびしゃびしゃするような土の上
有島武郎 / 或る女
泥は脛まであった。ずるずる入る足裏は、固定した基盤に触れなかった。そこまで踏みおろした泥の厚さで、やっと支えている、そういう不安定な感じであった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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有島武郎 / 生まれいずる悩み
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
(サイパン)南の空は明るく光り、風はなまぬるくジャングルを揺らしていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「状態・状況」カテゴリからランダム5
グラスだけが硬い音をたてて陣治の頭骨にあたった。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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