見下ろすと、ホテルの脇のコンクリートの空間を、車が半円を描いて道路へすべり出して行く。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
見下ろした風景
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......らめな散らばりのせいで、無機的な印象は薄かった。むしろ、巨大なものの持つ愁いのようなものを感じた。「新宿に毎日来ているのに、こういう景色は、めったに見ないな」 見下ろすと、ホテルの脇のコンクリートの空間を、車が半円を描いて道路へすべり出して行く。 部屋の灯りが消えた。「この方がいい」 ふりかえらずに私は外を見ていた。「この方が夜景が、よく、見えて──」 女が黙って並んだ。私と同じに、コンクリートばかりの......
ここに意味を表示
見下ろした風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
普 段 下からばかり見上げていた柿の木が、今は足の下にある。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
しばらく続いた殺風景のあと、遠くに富士山が見えてきた
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
居心地よさそうな芝生や植込み
宮本百合子 / 伸子
風が田の面(も)をゆるやかに蠕動して進む
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
同じカテゴリの表現一覧
地上・陸地 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ