五つの声が風の中で 縺れあって耳に届いてくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
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遠くの音
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......。一つの声があるいは高くなり、低くなるのではなく、低い声と高い声は入り乱れてはいるが別の方向から流れてきた。「わしがここで送った夜は五人が穴吊りにされておった。五つの声が風の中で縺れあって耳に届いてくる。役人はこう言った。お前が転べばあの者たちはすぐ穴から引き揚げ、縄もとき、薬もつけようとな。わしは答えた。あの人たちはなぜ転ばぬのかと。役人は笑って教えてくれた。......
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夏目漱石 / 吾輩は猫である
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