(情けない姿)泣き疲れた小さい男の子みたいな、しかもとても情けない様子に見えた
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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惨め・情けない
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......でよれよれになって帰ってきた。 私たちは「疑わしきは罰せず」と言い合って、パパのことを追及しなかったのだが、パパの様子はとうてい浮気してきた人には見えなかった。泣き疲れた小さい男の子みたいな、しかもとても情けない様子に見えたのだった。 いったい何があったのだろう、と私たちは思ったけれど、パパは幼い頃に母親に先立たれているから、もしかしておばさんという人がとても懐かしかったのかもしれ......
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「惨め・情けない」の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼は同じ電車の誰よりも自身を惨めな人間に思わないではいられなかった。とにかく、彼等の血は循環し、眼にも光を持っている。が、自分はどうだろう。自分の血は今ははっきり脈を打って流れている血とは思えなかった。 生温く、ただだらだらと流れ廻る。そして眼は死んだ魚のよう、何の光もなく、白くうじゃじゃけている、そんな感じが自分ながらした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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涯しない海に面したような絶望感
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
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