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紫色の朝まだきは、張りつめていた心に冷たい憂愁をもたらす
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......とみに投げかけてやりたかったが、適当な文句がどうしても浮かんでこなかった。毎夜毎夜、バーやクラブを渡り歩いて、その若い体を酔っぱらいたちにさらしていると、こんな紫色の朝まだきは、張りつめていた心に冷たい憂愁をもたらすのだろうと思った。「邦ちゃんて、脂ぎったところがひとつもあれへんなァ。そやから私、安心して話が出来るわ」 とさとみは顔をあげて邦彦を見た。「賞められてるのか、け......
単語の意味
憂愁(ゆうしゅう)
紫(むらさき)
憂愁・・・悲しみに襲われること。うれい。気分が晴れずに落ち込むこと。
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