TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > 夢を見る(睡眠中)
思い出そうとするそばから霧散していく夢の、仄かな感触だけが残っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夢を見る(睡眠中)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......子機が傾いて、手から滑り落ちる。床板に当たったプラスティックが硬い音をたてる。 次に気付いたときはベッドのなかにいる。 めったにないことだが陣治の夢を見ていた。思い出そうとするそばから霧散していく夢の、仄かな感触だけが残っている。泣きじゃくったように顔が濡れている。 そういえば、ベッドに突っ伏して泣いていたという曖昧な記憶がある。電話を切った後で、身も世もなく泣いて、そのまま知らないうち......
単語の意味
霧散(むさん)
霧散・・・霧のように散って、あとかたもなく消えること。雲散霧消(うんさんむしょう)。
ここに意味を表示
夢を見る(睡眠中)の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
暖かくやわらかい泥の中にずぶずぶ入っていくような感覚
林真理子 / 言わなきゃいいのに… amazon
思い出そうとするそばから霧散していく夢の、仄かな感触だけが残っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
それは君が妹に対して幼少の時から何かのおりに必ずいだくなつかしい感情だった。 それもやがて疲労の夢が押し包む。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
衰えなくなった風雨の音が眠気を誘い出す
古井 由吉 / 聖 amazon
片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったかもしれない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ