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片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったかもしれない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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寝顔
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前後の文章を含んだ引用
......十和子の嗅覚は幾通りものにおいを嗅ぎ分ける。 陣治はかすれた鼾をかいている。カーテンごしの青白い微光に浮かぶ顔は、昼の光を浴びたときよりもずっと年老いて見える。片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったかもしれない。「陣治」 肩を揺すると鼾がとまる。セーターのまま寝ている。「陣治、寝られへん。身体揉んで」 目が開く。一秒か二秒の間、陣治の表情は妙に定まらず、陣治ではない見知......
単語の意味
白目(しろめ)
頬(ほお・ほほ)
鼾(いびき)
白目・・・1.眼球の白い部分。 ⇔ 黒目(くろめ)。
2.冷たい、悪意のこもった目つき。冷淡な、軽蔑した目つき。白い目。
・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
・・・寝ているときに呼吸とともに鼻や口から出る、うるさい音。
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寝顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(寝顔は)昼間よりも弱く、無防備に見えて少し心細くなる。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「顔」カテゴリからランダム5
寝ながら苦しい夢を見ているようで 眉間 にぎゅっとしわがよっていた。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon関連カテ寝顔悪夢(睡眠中)
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
思い出そうとするそばから霧散していく夢の、仄かな感触だけが残っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
上半身を起こして、ベッドの木枠に寄りかかった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
花柄のネグリジェの下に二本の脚が水を搔くように折れて交差している。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
貫井と妻は つがい の小鳥のように抱き合って眠った。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon関連カテ抱擁・抱き合う・抱きしめる眠っている姿
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