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尋恵は受話器を持ったまま、静かなリビングの中、一人放心した。一方的な罵声に力を奪われてしまっていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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頭の中が真っ白・茫然自失
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前後の文章を含んだ引用
......考え」「ちょっと、おばあさんが呼んでるから」「…………」 満喜子は一呼吸分の沈黙を置いたあと、はっきりと聞こえる舌打ちを残して、いきなり電話を切ってしまった。 尋恵は受話器を持ったまま、静かなリビングの中、一人放心した。一方的な罵声に力を奪われてしまっていた。 それから、重い身体を無理に動かし、姑の部屋を覗いた。 明かりを点けると、そこに見えたのは、少し口を開けて眠る姑の顔だった。確かな寝息も立てている。 幻聴か……......
単語の意味
罵声(ぱせい)
罵声・・・罵(ののし)り(=下品な言葉で悪口を言って)騒ぐ声。口ぎたなく罵る声。大声で悪口をいう声。
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もう他には何も聞けなくなった。ふいに、頭の中からあらゆる言葉が失われたような気持ちになって、呆然とした。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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(喪服のことが頭から離れない)そのうち身体中が、喪服喪服喪服喪服もふく……っていう感じに埋めつくされた。喪服が、何か不気味な生物のように次々交尾して、繁殖していったんだ。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
絵を描いていると頭が毛布でも巻かれているみたいに熱くなってくる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
惑星が気をきかせてずらっと一列に並んでくれたみたいに明確にすらすらと理解できたの。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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