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(喪服のことが頭から離れない)そのうち身体中が、喪服喪服喪服喪服もふく……っていう感じに埋めつくされた。喪服が、何か不気味な生物のように次々交尾して、繁殖していったんだ。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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頭から離れない
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前後の文章を含んだ引用
......そんなどうでもいいようなことが、突然頭の中にぽっかり雲みたいに浮かんだ。もっと他に、感じなきゃいけない気持ちがあるだろうって自分に言い聞かせたけど、だめだった。そのうち身体中が、喪服喪服喪服喪服もふく……っていう感じに埋めつくされた。喪服が、何か不気味な生物のように次々交尾して、繁殖していったんだ。」 K君がそこまで喋り終えた時、わたしは彼の喋り方も、昔と少しも変わっていないことに気付いた。「それで、どうしたの?」 わたしは、彼の横顔を見ながら聞いた。「う......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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頭から離れないの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
〝X〟の話を聞いて以来、その存在に四六時中つきまとわれていた。丁度、頭の中で止まらなくなってしまった何かのメロディのように、歩いていても、電車に乗っていても、家族と食事をしていてさえも、〝X〟のことを考えているのだった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
(喪服のことが頭から離れない)そのうち身体中が、喪服喪服喪服喪服もふく……っていう感じに埋めつくされた。喪服が、何か不気味な生物のように次々交尾して、繁殖していったんだ。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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ナポレオンのような戦術家
林芙美子 / 新版 放浪記
サユリは、その夜、何度も、のたうちまわった。 「虫があ、虫があ。ああ! コカコーラをちょうだい!」 と、訳の解らないうわ言を叫び、ティエンを慌てさせた。まるでヘロインか何かと手を切ろうとする中毒患者である。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
色々な思考が頭脳の中に渦のように描かれる
徳田 秋声 / あらくれ amazon
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