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暮れなずむ道端にしゃがみ込んで、何やら遊んでいるらしい喜一と銀子の姿は、やがてとっぷり暮れてしまってからも、 闇 の奥でちらちら動いていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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夕方
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前後の文章を含んだ引用
......ながら川面を昇っていた。夕餉の香りが河畔のあちこちから漂ってくるころ、姉弟は舟から出て来て遊び始めるのである。その姿は対岸の信雄の家からも垣間見ることができた。暮れなずむ道端にしゃがみ込んで、何やら遊んでいるらしい喜一と銀子の姿は、やがてとっぷり暮れてしまってからも、闇の奥でちらちら動いていた。夜更けて、ときおり点いたり消えたりする母親の部屋の灯も、小さなさざなみの青さよりもっとはかない何かを投げかけてきた。舟の家と、姉弟の遠い姿は、自分の家の明るさと......
単語の意味
暮れる(くれる)
暮れ泥む(くれなずむ)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
暮れ泥む・・・日が暮れそうだけど、なかなか暮れないでいる。太陽が沈んで暗くなりそうだけど、まだならない。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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空は、ゆっくりと濃さをますだけで、相変わらず透明すぎるほどの青さをたたえていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
いつの間にか雲が厚みを増し、中庭は夕闇と西日が入り混じって、薄紫色のセロファンに包まれたようだった。
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淡い暮れ方の日光が、湖面の靄(もや)を通してほの赤い縞になって射す
石川 達三 / 花のない季節 amazon
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