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煮えくり返るようなそうぞうしい階下の雑音の上に、おばけでも出て来そうに、女給部屋は淋しい
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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室内(空間)が静か
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前後の文章を含んだ引用
......隅に寝ころんでいる。鼠が群をなして走っている。暗さが眼に馴れてくると、雑然と風呂敷包みが石塊のように四囲に転がっていて、寝巻や帯が、海草のように壁に乱れていた。煮えくり返るようなそうぞうしい階下の雑音の上に、おばけでも出て来そうに、女給部屋は淋しいのだ。ドクドクと流れ落ちる涙と、ガスのように抜けて行く悲しみの氾濫はんらん、何か正しい生活にありつきたいと思うなり。そうして落ちついて本を読みたいものだ。
しゅうねく強く
......
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平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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