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充電器に収まりそこねた子機が傾いてフローリングの床に落ちた、そのカツンと乾いた音
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
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うっかり落とす
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......ひとつの記憶もまたあまりにも鮮明だ。七回目の呼び出し音の途中で、押し寄せてくる得体の知れない恐怖に負けて電話を切った。叩きつけるように子機を置いたときの感触も、充電器に収まりそこねた子機が傾いてフローリングの床に落ちた、そのカツンと乾いた音も、紛れようもなく覚えている。「いやまあ、昔の恋人に電話するのは誰でも照れくさいものですからね。それで、黒崎俊一さんの奥さんは、自分が電話に出てご主人の名を何度......
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驚いてシャンプーの容器を取り落とす。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ驚いたときのリアクションうっかり落とす
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