永遠とも思える時間を話しかけず静かに待っていてくれた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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気まずい
黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......と沙希は二歳しか歳が違わなかった。 時々、僕は何時間も喋らなくなることがあった。部屋にいて部屋にいなくなる僕を、彼女は辛抱強く待った。コップに麦茶だけをそそぎ、永遠とも思える時間を話しかけず静かに待っていてくれた。朝方になり「さきに寝るね」と小さな声で言って電気をつけたまま布団に入ることもあった。長時間の沈黙のあと、僕が話し出すと本当に嬉しそうに大きな声で大袈裟に笑うのだ......
単語の意味
永遠(えいえん・とわ)
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
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