大きなバラ色の月
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
月
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......旅愁というような淡い感じのものではなく、もっと暗い重苦しい気持だった。 間もなく女中が迎いに来た。彼はそれに導かれて庭から直ぐ座敷の方へ行った。裏の松林の上に、大きなバラ色の月が出ていた。庭へ入ろうとする処に屋根のついた小さな門がある。その側に、彼が通る殆ど足下に、一人の男が死人のようにぐったりと俯伏して倒れていた。髪のぼうぼうと延び......
ここに意味を表示
月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空には、もう細い月が、うらうらと靡 いた霞 の中に、まるで爪の痕 かと思う程、かすかに白く浮んでいる
芥川龍之介 / 杜子春
大きい月のまわりに更に大きい暈 がかかって、
宮本百合子 / 伸子
鎌の形をした下弦の月が、中空に舞台のバックのように釘付けになっている
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
日が暮れて、金色の月が闇の中に浮かび上がる
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「空・中空」カテゴリからランダム5
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
どんよりと曇っていた空に大きな指を 拡げたような黒雲がゆっくりと流れてきています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
煙のように薄白い雲が形もなく流れて星を舐(ねぶ)る
内田 百けん / 冥途・旅順入城式 amazon
同じカテゴリの表現一覧
空・中空 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ