雲の流れの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
音を立てないばかりに雲は山のほうから沖のほうへと絶え間なく走り続ける。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
山々の向うから、次々と大軍団のように雲がせり出して来る。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
雲は次々に南に向けて空を吹き流されていた。どれだけたくさん流されても、あとからあとから雲は現れてきた。遥か北方の地にそれらの雲を無尽蔵に供給する源があるに違いない。頑なに心を決めた人々が、灰色の厚い制服に身を包んで、そこで朝から晩までただ黙々と雲を作り続けているのだ。蜂が蜜を作り、蜘蛛が巣を作り、戦争が寡婦を作るように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
曇った空に雨を含んだ雲が船のようにゆっくりと流れる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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白いひげをたらした古代の遺跡のような行手の雲
安部 公房 / 他人の顔 amazon
人魚のしっぽのような、月明かりにてらてら光る細い足首。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
夜はもう遅いらしく、月が出ていた。弱い斜めの光が、海面を銀に光らせていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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