太陽が高くなるにつれて草原から水蒸気が立ちのぼりはじめていた。水蒸気をとおして正面の山がぼんやりとかすんで見えた。一面に草の匂いがした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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草原・芝生
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前後の文章を含んだ引用
......かった。 考えるのをあきらめてガレージの扉を閉め、草原に出てみた。どれだけ考えてみたところで筋のとおらない状況から筋のとおった結論をひっぱり出すのは不可能だ。 太陽が高くなるにつれて草原から水蒸気が立ちのぼりはじめていた。水蒸気をとおして正面の山がぼんやりとかすんで見えた。一面に草の匂いがした。 湿った草を踏みながら草原の中央まで歩いた。ちょうどまんなかあたりに古い廃品タイヤが置いてあった。ゴムはもうすっかり白くなってひび割れている。僕はその上に腰を下......
単語の意味
草原(そうげん・くさはら)
草原・・・一面に草が生えている広い野原。
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芝生の日かげになった部分に腰を下ろし、手のひらで緑の芝を撫でながら、
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