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まわりにあまり店がないので、この店の明るい照明は暗い街なみのシルエットの中、灯台のように光って見えるだろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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屋内から外に洩れる明かり
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前後の文章を含んだ引用
......くささがぬけるのを待っている。 夕方がすごくいい。 レジに立っていると、宵闇のなかをひとり、またひとりと主婦や学生や身なりのいい老人が店を訪れて並びはじめる。 まわりにあまり店がないので、この店の明るい照明は暗い街なみのシルエットの中、灯台のように光って見えるだろう。 遠くから来る人はほとんどいないし売切れるほどの行列ではないので、人々の表情に切迫感や過大な期待はない。「明日の朝、おいしいパンを食べられる」という静かな喜びだ......
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屋内から外に洩れる明かりの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜 更けて、ときおり 点いたり消えたりする母親の部屋の 灯 も、小さなさざなみの青さよりもっとはかない何かを投げかけてきた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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ホテル『Publikum』のロビー。巨大なシャンデリアが高い天井から降りている。地震が来たら落ちるんじゃないか? あの無数のガラスはよく割れ、よく刺さりそうだ。危険を不機嫌に溜めこんでいる。
中村文則 / 教団X amazon
しみひとつない、清潔なカーテンだった。穴の部分の小さい白いカーテンリングはプラスチック製で、どういうわけか、その輪はわたしに、朝食べてきたばかりのベーグルパンを思い出させた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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