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すりガラスの窓越しに誰かの頭がひょこひょこと動いていて、狭い箱型の空間に人が入っているだけでたちあがる生活感の強さに、彼は地方も東京も変わらないと思う。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 ページ位置:7% 作品を確認(amazon)
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屋内から外に洩れる明かり
生活感のある
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......行った。 予備校から北北東の方角へ、約八キロ進んだ。国道沿いの明かりがぎりぎり届くところにアパートは位置していて、彼は居住者用駐輪場から二階の角部屋を見上げる。すりガラスの窓越しに誰かの頭がひょこひょこと動いていて、狭い箱型の空間に人が入っているだけでたちあがる生活感の強さに、彼は地方も東京も変わらないと思う。 田畑に囲まれたアパートの外見は築一年も経っていないかのように綺麗だが、階段を上りきり奥の角部屋のドアをノックすると、驚くほどよく響いた。所詮は突貫工事、建物全......
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屋内から外に洩れる明かりの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
まわりにあまり店がないので、この店の明るい照明は暗い街なみのシルエットの中、灯台のように光って見えるだろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
デパートの窓明かりが歩道を明るく照らし、とぎれなくゆきかう人々の顔も白く輝いて見える。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
木の 鎧戸 がついた小さな窓には親密な黄色い明かりがともり
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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生活感のあるの表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
きちんと片付いているというわけでもなく、乱雑に汚れているというほどでもなかった。人がここで暮らしていたという跡が、さり気なく残っていた。ベッドのシーツには皺があり、椅子の背にはセーターが脱ぎ捨ててあり、机の上には数字や記号が並んだノートが開いて置いてあった。勉強の途中でちょっと席を立ち、近所にジュースを買いに行ったという感じだった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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旗がハタハタと風にはためく音が聞えた。
小林多喜二 / 蟹工船
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