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カンファレンス室の窓には、隣の校舎棟の壁がほんの数十センチのところに迫っていたので、自分の視線を外に逃がしてやることができなかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:26% 作品を確認(amazon)
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室内からの外の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......せているのを見た時、そんな時に感じたのと同じ種類の気持ちだ。何年かたって思い出す時も、ああ、あの時は特別だったんだ、と感じるような、せつなくて息苦しい場面だ。 カンファレンス室の窓には、隣の校舎棟の壁がほんの数十センチのところに迫っていたので、自分の視線を外に逃がしてやることができなかった。わたしは、この特別な場面に、どんどん塗り込められていった。「どれくらい、生きられるでしょうか。」 わたしにはそれが一番大切な問題であるように思えたし、それ以外、......
単語の意味
視線(しせん)
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
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硝子戸越しに見る戸外は、風があって樹木が揺れているのに、いやに静かで、水族館の硝子越しに見る水の中の世界のようでした。
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
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高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
電気が消えると、尾崎の部屋は宇宙になる。高校のときに夏休みの課題で作ったというへたくそなプラネタリウムがぐるぐるぐると回って、尾崎の体を星が通っていく。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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