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どこかの団体客が、芝居の終わった劇場から 一斉 に出て来たらしく、しばらくは一歩も前に進めないほどであった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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混雑している・雑踏・人混み
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前後の文章を含んだ引用
......といっても、どこをどう捜したらいいのか見当もつかなかった。ふたりは、さっきかおるが見かけたという角座の前まで行くことにした。 中座から角座への道は混雑していた。どこかの団体客が、芝居の終わった劇場から一斉に出て来たらしく、しばらくは一歩も前に進めないほどであった。川辺に建つ大きな飲食店の壁を見あげている親子連れの姿もあった。据え付けられた巨大な張り子の蟹が、その電気仕掛けの足をゆっくり動かすさまに見惚れているのである。や......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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子どもたちが、アリが餌を運ぶようにぞろぞろ坂をのぼってくる
長崎 源之助 / ゲンのいた谷 amazon
見物人が、石榴(ざくろ)の実を割ったようにいっぱいに詰まる
内田 百けん / 冥途 amazon
群集は、小学生が使ったケシ護膜(ごむ)の痕のように、まだ、小汚なく、十字路
のあちこちに落ち散っていた。
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林芙美子 / 新版 放浪記
俺は石の湿った裏側に蠢いている虫けらみたいな、じめじめした薄汚い存在かもしれない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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空は地面にのこっている水溜りにその 碧色 と白い小さな雲とをうつす。私はしゃがみ、汗にぬれた首をぬらすためにその白い雲を手でかきまわす。と雲は 失せ、その代りに一人の男の顔が──疲れ 凹んだ顔がそこに浮んできました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
押しもどって、どっと、雪が、まっ黒になるほど、紛雑 する。
吉川英治 / 無宿人国記
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