(月光に照らされた岩山の道)月光があたりを鮮やかに照らしていたので、歩くのに不自由はなかった。月光は岩と岩とのあいだに複雑な影の模様を作り出し、地面を不可解な色あいに染めていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......、できることなら見届けてみたかった。山の上に向かう道は、その日の朝ビーチまで歩いたのと同じ一本道だし、迷うこともあるまい。歩いて行けるところまで行ってみよう。 月光があたりを鮮やかに照らしていたので、歩くのに不自由はなかった。月光は岩と岩とのあいだに複雑な影の模様を作り出し、地面を不可解な色あいに染めていた。ぼくのジョギング・シューズのゴム底が、小石を踏みつけるたびに不自然に誇張された音を立てていた。坂道を登るにつれて音楽の響きは次第に大きくなり、明確に聞きとれるよ......
単語の意味
月光(げっこう)
月光・・・月の光。
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