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一度覚えてもすぐに忘れてしまうような顔だちなのだ。夢の中どころか、まっ昼間に一本道ですれちがったって気がつかないかもしれない。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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素朴な人・地味な印象の人
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......うと努力した。そうすればいつか夢の中で母親に会うことができるかもしれない。手を握ったり、話をしたりすることもできるかもしれない。しかしそれはうまくいかなかった。一度覚えてもすぐに忘れてしまうような顔だちなのだ。夢の中どころか、まっ昼間に一本道ですれちがったって気がつかないかもしれない。 父親は死んだ母親の思い出話をほとんどしたことがない。もともとがなにごとによらず多くを語らない人だったし、それに加えて生活のあらゆる局面において情緒的表現を避け......
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皆、友だちの少なそうな雰囲気を漂わせていた。古風と言ってもいいくらいに堅実な装いに身を包み、顔立ちは大人しく、荷物は小さなカバンが一つ、といったところだった。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
何だか忘れそうな影のうすい顔
林芙美子 / 新版 放浪記
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白い紙片が風に吹かれて路上を転がって行くような後ろ姿
黒岩 重吾 / 背徳のメス amazon
血液なんて一滴も流れていないかのような白くて弱々しい弟の腕
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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